【スポーツインフォメーション堺 Vol.15】
●スポットライト
ジェンダー・フリーなスポーツ文化の構築を目指して

生涯スポーツに力を
先生との出会いは、1999年埼玉県にある国立女性教育会館で飯田先生らのグループが開催したワークショップに参加し、その話に感激した友人からの紹介でした。
スポーツといっても、競技スポーツ、生涯スポーツ、学校体育などいろいろですが、一部のいわゆるトップアスリート達がめざす協議スポーツよりも、だれもが参加できる健康・仲間・喜びを生み出す生涯スポーツに力を注いでおられます。
とりわけ体操をとおして、パステルの仲間たちと体操フェスティバルへの参加や国体や海外の大会への出場など、国際交流をも含めた生涯スポーツの活動の輪がひろがってきています。

・女性とスポーツをテーマに
また最近は、女性とスポーツの関わりについて研究され、大阪女子大学の熊安貴美江先生らとともに、スポーツ界の男女平等を推進する会を組織されました。その会から「スポーツ界の男女共同参画プラン」や「評価のための指標」などを発表、大阪からのスポーツにおける男女平等に関するグローバル・スタンダードな提言を発信されています。
この分野では、2001年大阪での第1回アジヤ女性スポーツ会議、昨年6月の日本スポーツとジェンダー研究会の発足、2006年に第4回世界女性会議が日本での開催決定など、次々と新たな活動が続いています。

・各地で講演も
今回、仙北地域で20年以上活動している市民グループ(仙北教養講座)(代表岸野利己産)が、泉ヶ丘市民センター3階ホールでライフセミナーを開催。
「スポーツの男女共同参画をめざして~スポーツ文化の変革を求めるジェンダー研究~」というテーマの講師に、昨年に続き飯田先生を招くと聞き参加しました。
講座では、「スポーツとジェンダー研究の重要性」や「スポーツを読み解くスポーツ・リテラシーの大切さ」、「誰のためのスポーツか」などについて、ちょっと難しい言葉も出てきましたが、いままで気づかなかった問題について教えていただきました。
講座の後半の約1時間は、ホールの広い場所を使って音楽に合わせて、みんなでステップ系のエアロビクスも楽しみました。
先生は、「今後も、積極的にジェンダー・フリーなスポーツ文化の構築に向け発言を続けていきたい」と話されています。