【スポーツインフォメーション堺 Vol.2】
●皆様からのお便りコーナー
私が運動を始めようと思ったきっかけは、今から振り返ること8年前、このままいくと私の人生は…と考えると、連日の頭痛と肩凝りに悩まされ、薬の常用と毎日の病院通いに明け暮れるという日々の生活。改めてこれからの先行きが真っ暗になっていくのを思いうかべ、それに関する本をいろいろあさり読んだ記憶があります。そのころの私自身、運動とは無縁の毎日を過ごしており、ひたすら子供の教育と健康を考え子供達には、水泳、サッカー、野球と好きなことをさせてきました。その運動を自分の中に取り入れるなんて、考えてもおりませんでした。
まして、それが現実に自分の生活の一部として生活できる日が訪れるなんて…
それは40歳の誕生日を迎えたとき、家族を前にして思い切って切り出したのです。
「お母さんスイミングスクールへ行くから」家族は、呆気にとられていた様子でした。たぶん年齢が年齢ですし3日坊主くらいだろうと思っていたに違いありません。口には出しませんでしたけれども自分自身いろいろな本を読みあさった結果の決心だったのです。仕事をしておりましたのでスクールは夜の部になりました。
あれから8年の月日がながれ今年は、3年目のマラソン暦になります。2年前からは、スポーツは、見るものとテレビの前から離れなかった主人も誘い、初のふたりペアのマラソンでは3位に入り賞状とトロフィーを頂き、完走したときの充実感。何時の頃からか頭痛、肩凝りから解放され、スポーツは私にとって欠かせない人生の友達と思っており、主人とは、共通の良きパートナーとしてこれからも走り続けたいホノルルをめざして…

堺市に住むようになって、「山がずいぶん近くになったな」というのが実感であった。それから始めた山歩き。ものの三十分も電車にゆられると起点の「紀見峠」。岩湧山や金剛山への歩き慣れた道筋も季節によって景色は様変わりだ。今年になっても、一月下旬には新雪を踏みわけ、二月には里の満開の梅に感嘆の声を上げ、三月にはかわいいウグイスの声に春の訪れを知る。
よく晴れた日には、岩湧山からは明石海峡大橋が、金剛山へ続く尾根道では、紀の川のはるか彼方に大峰、大台が原の山々がその豪快な山容を余すところなく見せてくれる。
雄大な景観のなかでほおばるおにぎりのうまさ。何かしら身内から生きるエネルギーが湧いてくる。スポーツとことさら構えることなく、歩くことを通じて、体づくりと豊かな自然に触れたいものだと次の休日を楽しみにしている毎日だ。