【スポーツインフォメーション堺 Vol.5】
●Spotlight
スポーツマン発掘
大阪フライングディスク協会会長 河野純一さん

「フライングディスク」。あまり聞きなれない競技名だがフリスビーと言えば、すぐわかる人も多いのではないだろうか?現在、世界フライングディスク連盟が公認している競技は団体競技としては「アルティメット」と「ガッツ」の2種目、個人種目としては「ディスクゴルフ」「ディスタンス」「フリースタイル」「ダブルディスクコート」「アキュラシー」「セルフコートフライト」「ディスカソン」「個人種目総合」の8種目、計10種目におよぶ。日本では、1975年に日本フリスビー協会が設立され、その後1984年に日本フライング協会へと名称が変更された。本年3月には、大阪フライングディスク協会が支部として発足し、その初代会長に選出されたのが河野淳一氏である。
「いゃーもう長い付き合いですよ。大学の時に同好会に入り、社会人になってからは自分たちのチームを持つまで助っ人で名古屋の方でやっていました。ですからもう20年以上プレイしています。『うちの妻』より長い付き合いですネ」と笑顔で語る河野さんは、1988年に全日本ガッツ選手権大会で自ら率いる「クリシュナ」というチームで優勝し、今年も準優勝するなど、輝かしい戦歴の持ち主なのである。
河野さんが参加している「ガッツ」は、各5人ずつの2チームが、14m離れた平行線上に向かい合い、ディスクのスロー、キャッチを行う。オフェンスチームの1人が、相手のライン上に並んでいるディフェンスチームは、そのディスクを片手でキャッチ。ディフェンスチームのキャッチミスもしくは、オフェンスチームのスローミスによって、相手にポイントが与えられ、21ポイント先取すれば1セット獲得。これを2セット先取の3セットマッチで行う。スピードと変化のついたディスクを片手でキャッチするというフライングディスクのなかでも最もスリリングなゲームである。「一瞬の判断、もうほとんど反射神経といってもいいですね。14mしかないところを時速120~130㎞のディスクを片手でつかむのですから。」ほぼ垂直に飛んで来るものや、足元すれすれのディスクは特にキャッチが難しい。「だからチームプレイキャッチングフォーメーションが必要なんです。ディスクには常に片手でしか触れられないので、ファーストタッチでスピードを殺し、ディスクをお手玉の様に空中に浮かし安定したところでキャッチする。一人でできない時が多いのでチームでその作業をする。その呼吸が一番難しいのです。」
河野さんたちのチーム「クリシュナ」は、大学のときのOBを中心に関西在住のメンバー8人で活動している。毎年2月頃からチーム練習を初め5月の全日本ガッツ選手権大会に向け調整している。現在チームとして「ガッツ」を楽しみインストラクターとしてフライングディスクの普及や指導者の育成にも力を注いでいる河野さんであるが、プレイヤーとして将来は「ディスクゴルフ」(ボールの代わりにディスクでコースを回りバスケット型の専用ゴールに投げ入れるまでの投数の少なさを競うゲーム)にチャレンジしたいという。「ゴルフの様にマスターやシニアの年齢別大会があるので参加していきたいと思います。そうすれば高齢者になっても十分楽しめるスポーツだと思いますよ。」現在、高校や大学また障害者スポーツとしても注目を浴び、小学生の間ではドッジビー(布製スーパーソフトディスクを使用したドッジボール)の人気が高まるなど、フライングディスクの競技人口は着実に増えてきている。
「今後は、もっと多くの人にフライングディスクの楽しさを知ってもらうためいろいろなイベントで取り上げてもらう様にしたい。簡単に誰でもできるスポーツですが、結構奥が深いスポーツだと思います。」
2001年の秋田県で開催されるワールドゲームズにも「アルティメット」(各7人の選手からなる2チームが、37m×64mのコート内でディスクでパスしながら、敵陣エンドゾーン内でパスをキャッチすれば得点というゲーム)と「ディスクゴルフ」が正式種目として取り上げられる。これからもますます忙しくなりそうな河野さんである。