【スポーツインフォメーション堺 Vol.10】
●スポットライト
浅井七重さん 和田トミ子さん  ・堺市四条通在住
みつけた!―地域で広がるラジオ体操―
清々しい朝の大仙公園。午前6時30分が近づくと、どこからともなく、平和の塔の前に人びとが集まってくる広場の真ん中ではなく、あちらこちらに。よく見ると木々の間にも100人以上の老若男女。(とはいっても平日の取材だったので子どもたちの姿はほとんど見られませんでした。)
多くの人がラジオを腰や手に下げ、アキレス腱を伸ばしたり、背伸びをしたり、各々が自由に身体を動かしている。午前6時30分、ラジオ体操の放送が流れると自然に体操が始まる。そして、終われば知らない人同士会釈程度でウォーキングやストレッチングと散ってゆく。
自然の中、自由に、しかし集う人が同じ体操をする。なんて自由で、なんて素敵な空間と時間でしょう。
この度、この大仙公園でのラジオ体操の産みの親とでも言うべき浅井七重さん(76)、和田トミ子さん(78)のお二人にお目にかかりお話を伺えました。
「昭和61年7月頃から始めました。夫を亡くし、忌明けの後、『身体でも動かさなければ』と思い、公園まで歩いて行ってラジオ体操を始めたのがきっかけで15年目を迎えます。雨と雪以外はずっとやっています。お正月は、体操後、日の出を拝んで、小さな缶ビールで乾杯したものです。今は体調を崩されておられますが、2人の男性の方がリーダーとして、お手伝いくださっていました。夏には人数が増え、200人~300人になることも少なくありません。」と、浅井さんがとても爽やかな笑顔で話してくださいました。