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【スポーツインフォメーション堺 Vol.10】 |
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●ヘルス インフォメーション |
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「体と水について」
以前このコーナーで、「運動による発汗と水分補給について」というテーマで、スポーツを行う時の効果的な水分補給等についてお話ししました。
今回は、まだまだ残暑が厳しい季節柄、「体と水」という最も基本的なことについてお話しましょう。
★水には次の3つの大きな役割があります。
①血液の主成分として、栄養素・酸素を各組織に運び、老廃物を排出する。
②新陳代謝を高め体内の環境(バランス)を維持する。
③発汗作用により体温を調節する。
私たちの体は何と成人で約60パーセント、幼児ではパーセントが水分であるといわれています。仮に体の水分が50~40パーセントにまで下がると、脱水症状に陥り生命に危険が生じます。
したがって、毎日の生活の中で「水を飲む」という行為は、ただノドの渇きを癒すだけでなく、生きていく上での必要不可欠なことなのです。
一般成人で一日に約2リットルから2.5リットルの水分を尿や汗、また呼吸として対外に排出しています。
その分個人差はありますが、一日の食事で平均0.7リットル、食事以外で約1.5リットルの水分を摂取していますので、+プラス・-マイナスがうまく調節されています。
しかし、このバランスが崩れると体の不調等の症状があらわれることがあります。
よく「命の水」とよばれますが、本当に私たちの生命活動を知らず知らずの内に、ちゃんとコントロールしてくれているのが「水」なのです。
ですから、体調を維持していくためには体内の水分量をある程度一定に保つということが大切です。
運動時や夏場にたくさんの汗をかけば、当然その分をいつもより多く補給しなければなりません。
又、日頃から比較的水分を摂る量が少ないと思う人は、ノドの渇きを感じた時や汗を書いた後に限らず、起床時、就寝時などを含めて、日常生活の中で積極的に水分を摂るように心がければ良いでしょう。
健康Q&A
Q:「水太り」って本当にあるんですか?
A:純粋な「水」はカロリーが「ゼロ」なので、太るということは理論上ありません。
ただし、普段からあまり汗をかかない(かきにくい)人は、不要な水分が体外に排出されにくく、その分、(特に下半身に)水分が溜まってしまい、一時的に体重が増えるということはあります。
また、水分補給といってもジュースやアルコール等のカロリーの高い飲み物を摂り過ぎるのは要注意です。
逆に「大量に汗をかけばやせる」というのは間違った考え方で、あくまでも水分が大量に排出されたため、一時的に体重が減少しただけで、その場合は十分に水分を補う必要があります。
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