【スポーツインフォメーション堺 Vol.14】
●スポットライト
自然と健康とロマンをもとめて宮園町の藤原さん 合計70キロ完歩

・10万人が参加
3日間で、70キロ。昨年も秋に埼玉県東松山市で行われた日本スリーデーマーチ(日本ウォーキング協会等が主催)で、堺市の藤原芙美子さん(61)が歩き通した距離です。この大会は、国籍、年齢、性別などにきまりはなく、順位や記録を争う競技大会ではありません。
11月2・3・4の3日間にそれぞれ3万人以上、合わせてのべ10万人以上の参加者がありました。藤原さんは、この日本で規模が一番大きなウォーキング大会には初めての参加です。最終日の4日には、20キロ、夫は30キロの距離を武蔵野の秋の紅葉を楽しみながら歩きました。

・新聞社の企画に
ウォーキングを始めたのは4年前、永年勤めてきた会社を退職し時間的余裕ができたころ、ふと見た新聞社が主催する企画に参加したのがきっかけでした。それから、積極的にウォーキングに取り組むようになり、多くの大会に出場。そして大会に参加する中で、全国の歩く仲間と出会いました。その仲間たちと、北海道、埼玉、信州、和歌山、鳥取などとウォーキングに出かけるコースがますます広がっていきました。
昨年は仲間とともに中国・西安に、日本と中国の歴史的ロマンを学ぶウォーキングツアーに参画。現地では、歓迎行事や、日ごろは歩くことのできない城壁の道を開放してもらうなど特別な計らいを受けました。ウォーキングは、最初は芙美子さんだけでしたが、最近では夫婦で歩かれています。

・自然に対するあこがれと感動・人との出会い
彼女の歩く楽しみは、自然に対するあこがれと感動できること。「道端の小さなスミレの花を見つけても、心どおり嬉しく感動できる。」「それから、ウォーキングを通しての人との出会い。」

ウォーキングで心がけているひとつが、マイペースで歩くこと。
「自分と同じペースで歩いている人とおしゃべりしながら歩くので、すぐ友達になれる。ウォーキングに参加してたくさんの友人ができ、日本が狭く感じるようになった。」
また、「全国を歩く経験をして、申し込んで参加するだけではなく、ウォーキングを自分で企画する自信を持てるようになった。」「ゆくゆくは、日本の島々をめぐり、田舎の豊かな自然の中で暮らしたい。」と話されています。