【スポーツインフォメーション堺 Vol.18】
●スポットライト/堺ブレザーズ 中垣内監督
堺ブレイザーズ 中垣内監督 その素顔に迫る

彼が“引退”という言葉を口にはするまいと私たちが思う程、バレー界では“顔”になっていた中垣内祐一選手が、この度“引退”されました。オリンピックや、ワールドカップ、Vリーグ、黒鷲旗…様々な試合で、エースアタッカーとして活躍されてこられましたが、どんな思いでこの時を迎えられたのでしょうか。私たちには計り知れない想いがあると思います。今回、少しでもそのお気持ちを伺えたらと、お忙しい中お話を聞かせていただきました。

―まず最初に、引退を決意された想いをお聞かせください。
体調とか練習以外の仕事増を鑑みて潮時だと決断しました。

―現役の最後の試合で感じたことはなんですか。
ここまでやれて幸せでした。

―バレーを始めたのは何歳のときからで、きっかけは?
13歳から。担任の先生に誘われて始めました。

―バレーを続けてこられて、上を目指すようになったのはいつからですか?
世界への視野が広がったのは、21歳の時にナショナルチームに入ってからです。

―子どもの頃、どのように練習をしていたのですか?
普通にクラブ活動として練習をしていました。

―普段から何に気をつけて練習されていましたか?特に重きを置いていた練習は?
練習の目的を自分で考えながら取り組んでいました。

―試合に挑むとき一番大切なことはなんですか?
心と身体のウォーミングアップです。

―今まで一番緊張した試合は?(その理由は?)
あまり緊張しないタイプですが、ただ緊張感が集中力を高めていたとすれば、ありすぎてわかりません。

―いままで、大きな壁にぶちあたったことは。また、それをどのように克服しましたか?
肩を故障したときです。あせらず地道にリハビリを続けました。

―試合に挑むジンクスはありますか?
特にありません。

―今まで一番きつかった試合は?
ありすぎてわかりません。試合はいつもきついですが、しかしながらそれも楽しいものです。

―今まで一番思い出に残った試合は?
1996年のアトランタオリンピック予選で負けたときです。

―自分がイメージする究極のバレーとは?
今ここで一言では語れません。それは秘密ということにしておきます。

―尊敬する人はいますか?その人のどこに魅力を感じますか?
抽象的ですが、各界で活躍されている様々な人が、それぞれの環境に応じた様々な活躍をされていることに魅力を感じます。

―堺ブレイザーズのどんなところをみてほしいですか?
もちろん強いところです。

―これからの目標は?
どのチームの監督も同じでしょうが、日本一を達成したいです。

―10年後どういう自分でありたいですか?
現役を引退して監督としてのスタートを切ったばかりで、10年というと結構長いので、今はイメージがわきません。

―バレーをしていて一番良かったことはなんですか?
世界を目指してバレーを続ける中での数々の出会い。結果として今の自分がいることです。

―普段の生活で特に気を付けていることはありますか?
つきなみですが、自分に適した睡眠時間と食事のバランスです。

―食事について特に気を付けていることはありますか?
選手のときは、練習があり試合があるわけですので、その時期に応じてバランスのとれた食事が必要です。

―海外遠征のとき特に気を付けていることはありますか?
体調管理をする上で、まず第一に生水を飲まないことです。それと盗難防止です。

―バレーをしている子ども達に向けたメッセージをお願いします。
上手になろう、強くなろうという目標を持つことは大切ですが、続けていくためにはみんなで楽しく練習してください。

―ファンに向けたメッセージ
これからもご支援、ご声援よろしくお願いします。

―今の小・中・高校生に向けた『一言』をお願いします。
スポーツは楽しいし、いろんなことを学べるよ。

―趣味は何ですか?
釣りです。

―一番幸せに感じるときは何ですか?
これからは試合に勝ったときかなあ。

これからは、堺ブレイザーズの監督としてだけではなく、サッカー、野球、その他多種目にわたって地域に根ざした総合型地域スポーツクラブを目指すブレイザーズスポーツクラブの発展にも寄与していただきたいとのことです。
もう、試合では、選手としての姿は見ることができないにしても、監督として、また新たな姿を見せてくださるので、私たちもしっかりと応援していきたいと感じました。
(聞き手 前田昌美記者)

中垣内祐一さん
堺ブレイザーズ監督
・1967年11月2日生 36歳 194㎝・92㎏
・福井県福井市出身
・筑波大→新日鐵→堺ブレイザーズ
・元全日本代表のエースアタッカー、1998年にはVリーグ2連覇に貢献