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【スポーツインフォメーション堺 Vol.7】 |
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●すぽーつわんだーらんど |
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堺といえば「自転車」。
昭和55年、今から21年前に錦綾小学校に1台の一輪車が届きました。当時、子どもたちの体力づくりに取り組んでおられた大竹先生が、「楽しみながらできる体力づくり」の一環としていち早く一輪車を取り入れられました。もちろん先生ご自身が一番に練習して乗られたとか。しかし、その後は、またたく間に子どもたちに先を越され、学校中で一輪車が広まりました。
堺市では、昭和56年に「学校一輪車連盟」が発足しました。昭和63年に「堺市学校一輪車連盟」に改称し、本年度は、錦西・錦綾・浜寺・石津・福泉上・三国丘・八田荘・深阪・東百舌・竹城台東・赤坂台の10小学校が加盟し、活動しています。昨年、堺市制110周年を記念して開催された「堺っ子一輪車大会」には、堺市内の幼稚園園児・小学校児童ら約500名が速さや技を競い合いました。
ペダルは軽やか伝統はずっしり
一輪車のもたらす運動効果は、皆さんも周知のとおりですが、当時は一輪車を練習するために、宿題を忘れないようにする。今まで、さわったことのない工具を使って自分で点検する。学校の枠を越えて友達と助け合ったり、教えあったりする。等々、何をするにつけ自信につながったようです。一輪車の技術的な奥の深さに挑戦することもさることながら、遊びや学習など生活全般にわたって、子どもたちを熱くさせたそうです。
それ以来、錦綾小学校では、子どもたちのクラブ活動のみならず、昭和63年には錦綾小学校一輪車クラブ保護者会が発足しました。地場産業と学校教育が結びつき、いち早く協力体制ができました。今年、クラブ創立20周年を記念して、記念誌を編集された両井さんは、「子どもたちは、先輩に教えてもらい、見習ったことをうまく後輩に伝えています。」と話しておられます。この伝統は、子どもたちだけではなく、保護者の方もがっちりと受け継いでおられるようです。
主役は子ども
先日、今年もパレードや大会に向けて練習に励んでいる子どもたちに出会いました。
朝7時30分、ごあいさつがわりに一輪車に乗って軽やかになわとびをして見せてくれました。「演技を決める時にけんかになることもあるねん。」と言いながらも、「みんなと演技をしてる時が、一番楽しいよ。」と仲良く手をつないで回転の練習を始めました。
「一輪車の練習があるので生活リズムができました。」と世話役の保護者の方もおっしゃっていますが、一輪車を通して、毎日友達と楽しく学校で過ごせるのが本当にうれしそうです。
そんな子どもたちを設立以来ずっと見守ってこられている地域の絹川勉さんにお話をうかがいました。「主役は子どもです。それを支えるのが地域であり、保護者の力です。」「これまでの先生方の熱意と保護者の皆さんの子どもに対する熱意があったからでしょう。」一輪車大会やパレードの度に一輪車の運搬や整備のみならず、指導者として、みんなの父親として、子どもたちの世話をしてこられた熱意が笑顔の中に見受けられました。
地域の子どもたちを、地域の皆さんの温かい手で支え育ててこられた20年の年月のうちには、一輪から何輪にも人と人との心のチェーンでつながっているように感じました。
・本年度秋の活動予定
10月8日 御堂筋パレード
10月9日 堺市民オリンピック
10月15日 堺まつり
11月26日 第2回堺っ子一輪車大会
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