【スポーツインフォメーション堺 Vol.7】
●ヘルス インフォメーション
「筋・筋膜疲労性腰痛」という腰痛症について
皆さんは「腰が痛い」とか「腰がだるい」という経験をお持ちではないですか?
腰痛は人間が直立歩行を始めたことによる宿命であり、四足歩行の動物には理論上、腰痛はありません。
ひと口に腰痛といっても、症状・原因によって、腰部椎間板ヘルニア・腰椎分離症・変形性脊椎症等さまざまな病名があり、よくご存知の「ギックリ腰」にも、腰椎関節捻挫等、ちゃんとした病名があります。
原因には外科的なものの他、精神的ストレスや内科、婦人科疾患による場合もあり複雑です。症状のひどい場合や長引くような場合は素人判断に頼らず、必ず専門医に相談してください。
さて今回はさまざまな腰痛のうち、特に20才代から30才代に多く見られる「筋・筋膜疲労性腰痛」という腰痛症についてお話します。これは読んで字のごとく、腰の筋肉の疲労によるもので、病院でレントゲン写真を撮っても特に異常がなく、原因がはっきり特定されないケースが多いのですが、本人にとっては痛みやだるさを伴う立派な腰痛症で、次のような人は特に要注意です。
①日頃からかなり運動不足気味の人
②長時間、デスクワークや車の運転をする人
③腹筋が弱っている人
④姿勢が悪い人
⑤最近、急激な体重増減のあった人
①~⑤のどれかに心当たりがあって、腰の痛みやだるさにお悩みなら「筋・筋膜疲労性腰痛」の可能性があります。このような人は腰の筋肉をリラックスさせることが第一で、次にライフスタイルを少し改善したり、腹筋を鍛えてやることなどで症状が回復し、その後は「腰痛知らず」でいられることもあります。
以下は自宅でできる簡単な運動例です。是非お試しください。