【スポーツインフォメーション堺 Vol.9】
●特集/ニュースポーツいろいろ
「ニュースポーツ」ということばを誰もが一度は、見聞きしたことがあるでしょう。また、「ニュースポーツ」を実際に体験された方も多くいらっしゃると思います。「生涯スポーツ」社会の充実に向けて、国民一人ひとりのスポーツ・レクリエーション活動への参加を促すために、「ニュースポーツ」と呼ばれる種目が広められてきました。
ニュースポーツの特徴として、①すぐにゲーム(プレイ)を楽しむことができる。②年齢・性別を問わず誰でも一緒に活動できる。③ルールに柔軟性があり、競技者間で「楽しむ」ためのルールが作れる。などがあげられます。中には競技力の強い、体力・技能の要求される種目もありますが、ニュースポーツの多くは、今まであまりスポーツに対して親しみのなかった人たちにも、無理なく、健康づくりのため、「楽しみ」を追求できるものとなっています。

あなたのニュースポーツは?
・ニュースポーツのルールがややこしいなあ。ちゃんと教えてよ。本物のルールは自分らで作ったらええんやで。みんなで楽しめるルールに変えたらええねん。
・ニュースポーツ、みんなのスポーツ、新しいスポーツ、レクスポーツ。
・ニュースポーツは、男女混合、カップルができやすいですよ。
・知ってると得するニュースポーツ。この楽しさは、やってみないとわからない!一度はまったらやみつきになるで。
・秘密にしといて、わたしらだけのスポーツ。こっそり楽しむスポーツ。暗いなあ。
・これニュースポーツ?もう古いで。みんな知ってるで。じゃ、これあんまり流行ってないからニュースポーツかなあ?
・ニュースポーツって、歳いってからするスポーツやろ。違う、違う、子どもが楽しむもんやがな。
・あのニュースポーツの道具どこで売ってるの?用具そろえるのに高くつくしなあ。スポーツ振興課で借りたらええやん。
・ニュースポーツは、遊びやと思ってたけど汗かいてしもたわ。
・総合型地域スポーツクラブでニュースポーツしてみんなを集めましょう。
・ニュースポーツは、ローカルな競技ばっかりやで。わが町のスポーツや。自慢できるで。村おこしの予算で作ったもんな。
・ニュースポーツは、家族で楽しまんと意味ないで。えっ?ニューファミリーと勘違いしてへんか?!
・講習会行ったら、いつもニュースポーツの紹介や。

「カーン」「カーン」
シャッフルボードのディスクがはじき飛ばされる乾いた音が、体育館のフロアーに響き渡る。
「きょうは、おばあちゃんも誘ってきたんですよ。」と、三世代でシャッフルボードやバウンドテニスを楽しんおられるご家族に出会いしました。平井中学校1年生のお兄ちゃんは陸上クラブ、深坂小学校5年生の弟さんは、卓球クラブと自治会のジュニアの綱引きクラブに所属するスポーツ好きの兄弟です。
「ふだん家では、ゲームばっかりして体を動かさないから、連れてきたんですよ。」「おばあちゃんは、きょう初めてですが、だれでも楽しめるからいいですね。」と、はつらつとインタビューに応じてくださったお母さん。兄弟は、手加減することなくおばあちゃんとお母さんといっしょにゲームができて、実に楽しそうでした。
家原大池体育館で毎月1回行われている「ふれあいニュースポーツ」では、家族連れのみなさん、高齢者のグループ、小学生の友だち同士など、さまざまなグループでにぎわっています。

「すっかりはまってしまいましたわぁ。」と笑顔がさわやかな桂小米朝さん。
2月23日、堺市の広報番組ケーブルテレビの「シティナイン」の録画撮りのために、堺で一日いろいろなニュースポーツを体験されました。学生時代は、足が速く、陸上競技や野球が得意だったそうですが、最近は、スポーツに親しむことが少ないとか。
シャッフルボードでは、「もっと、腰落としてぇ。」「ここ狙って思い切って。」とか周りからのアドバイスを受け、チームの皆さんの中にすっかりとけ込んでおられました。
続いて、ターゲットバードゴルフでは、いきなりのフルスイング!見事な演技(!?)の空振り。カメラが回っていない間も熱心に自己レッスン。手軽にできるゴルフにすっかりお気に入りの様子でした。
次に、スカイクロスというフリスビースタイルの輪っかを試投され、思い通りに扱えないジレンマに思わず「奥が深いですねぇ。」
最後に、グラウンドゴルフに挑戦。「私が教えたりしますから大じょうぶ」と、82歳の辻本さんに励まされ、さっそくコースに出ていかれました。年齢では、子ども扱いされていた小米朝さんも、途中からは、初めての高齢者の方にワンポイントレッスンをされる場面もあり、本当に和やかな雰囲気で笑い声が絶えませんでした。
「いやあ、ニュースポーツは、生涯スポーツにぴったりですね。健康的に歳をとっていけますわ。和気あいあいとできていいですね。すっかりはまってしまいましたわ。」
落語(これは趣味ではない!)はもちろん、クラシック音楽など、多趣味多芸でいらっしゃる小米朝さんですが、今回の体験で、仕事を忘れて(いや、失礼)スポーツを楽しんでおられたようでした。家原大池体育館の高齢者軽スポーツ教室参加者のみなさん、鴨谷体育館のときわ教室参加者のみなさん、晴美台ターゲットバードゴルフ場でプレイされていたみなさん、ご協力ありがとうございました。あなたも晴美台ターゲットバードゴルフ場で、暖かい日差しに包まれてプレーできる喜びを味わってみませんか。

70チームを交えての熱気あふれる大会。2月4日、第6回ブレイザーズカップソフトバレーボール大会が行われました。
回を重ねるごとに参加チーム数も増え、小学生チームからバレーボールの現役を退かれた熟年チームまで、どのチームも驚くほどパワーに満ちたエネルギーを感じました。
毎週金曜日の夜、原山台東小学校の体育館で練習されている「フェニックス」は、ママさんバレー経験者が現役を退いた後、スポーツを続けていきたいと思っていた頃、ニュースポーツであるソフトバレーボールと出会い、ご近所の主婦に声をかけ集まったチームだそうです。「ソフトバレーボールは、年齢層が幅広く、バレー未経験者であっても比較的なじみやすいし、身長が低くても攻撃に参加できたり、経験者にとってもいろいろなプレーを楽しむことができるのが最大の魅力です。これからも、長く楽しく、和気あいあいといい汗を流していけたらいいなと思っています。みなさんも一度ソフトバレーボールをしてみませんか。」
毎週水曜日の夜、浜寺東小学校の体育館で練習されている「浜寺東キャスパー」は、5年前にルールも知らず、健康づくりのために始められたチームです。「初心者でも、男女一緒に気軽に楽しめるスポーツで、練習を重ねるごとに楽しくなり、今では、メンバーも増え、活気があり、みんなやる気満々です。生涯スポーツとして、いつまでも元気で続けていけそうです。」
「庭城台ソフトバレー部」は、平成10年、総合型地域スポーツクラブが設立された時、幅広い年齢の人たちが一緒に参加できるスポーツとして誕生したクラブです。「このチームでのソフトバレーボール大会への参加は2回目ですが、特に初心者にとっては、勝っても負けても刺激的なようで、次の参加を楽しみにしています。」

初芝体育館トータルフィットネス教室でインディアカを楽しまれているみなさんに感想をお聞きしました。
「短時間で以外に全身運動になります。チームワークが大切なことを学びました。」「バレーボールよりボールも小さいので打ちにくいが、慣れたら楽しいゲームです。」「団体でできるスポーツとして楽しかったです。」「このごろゲームも少し続くようになり楽しくなってきました。」「じょうずになってきたら楽しいスポーツだと思います。」

一瞬逆転の楽しさとスリル
カローリング大会に参加して
張り詰めた空気を裂き、流れるようなフォームから送り出されるジェットローラー。堺カローリング大会11・12年度連続優勝『ときわチーム』の練習風景だ。メンバーは海堀博夫さん(71)弘子さん(66)ご夫妻と辻本謙ニさん(83)。
初めは「しょうもない」と思っていたが、高齢者軽スポーツ教室(家原大池体育館)で何度か行ううちに、皆で励まし合い、また、一瞬逆転の楽しさとスリルに「はまってしまいました」。
特に大会ができてからは、一層熱が入り練習メンバーも多くなったそうです。取材当日は、教室仲間も加わり、「親子三代でもできる、年齢が高くてもでき、集中力が高まる」とお勧めです。コツは集中と力をぬくことだそうです。皆さんも「ふれあいニュースポーツ」の日にご一緒にいかがですか。

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